Passbook(パスブック)について。NDAがある故に、あまりうまく世に情報が渡ってない気がしてて。2012年の夏(いま)。このブログ読んでくれてる人には、わかって欲しいなあ、と。
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さてと。では、NDAに抵触しない内容に限定して、説明していきます。
何を、素材に話しようか。といえば。
一般公開されている情報の中で、一番詳細にその内容を伝えているもの。WWDC2012のキーノートビデオ(英語=だからなおさら、日本では情報が広まらない・・・)です。
http://www.apple.com/apple-events/june-2012/
⇒ だいたい、 93分10秒ぐらいからPass book についての説明が始まります。
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Pass book は『すべてのパス(チケット、クーポン、搭乗券、会員証、etc...)を1ヶ所に整理するための、最もシンプルな方法だ』と言ってます。
すでに、航空会社とか、スターバックス、シネコンのチケットとかは、QR等のバーコードで認証する仕組みを、アプリで提供してるけど、でも、いちいちそのアプリをたちあげて、該当するバーコードを表示させるのは、めんどくさいよね。と。
だったら、まとめちゃえばいいじゃん。と。
チケットの券面、こんなきれいやねんで。テンプレートも、ぎょうさんあるねんで。
ちなみに、映画館にきたら、、
ロック画面にも、ポップアップ表示されるから。スライドするとチケット表示されるし。そのまま映画館さーっと入れて、スマートだろう、と。
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野球のチケットは、こんな感じ。
スターバックスカードは、こんな感じ。
アップルのカードは、こんな感じ。
アムトラックは、こんな感じ。
飛行機のチケットは、こんな感じ。
セットにもできるよ。横にフリックすると、こんな感じで・・・
もう一方のチケットを表示できるよ。
ホテルのカードもあるよ。
ちなみに、券表面の右下にある「i」ボタンクリックすると、フリップして裏側が見られるよ。
ゴミ箱ボタンを押すと・・・
シュレッダーがでてきて、削除できるよ。
スタバに近づくと、ロック画面にポップアップでお知らせしてくれるよ。
で、スライドさせると・・・
スターバックスカードが出てくるから、それを見せればコーヒー買えちゃうね。
あと、券の内容が変わった場合は。ロックスクリーンにも、その情報を表示できるよ。
もちろん、それをスライドさせれば。。。
券面の内容(表記)も、変更されてるよ。
・・・てな感じなのです。
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で、このビデオからわかることをまとめると・・・
1:Passbook で扱えるのは、QR等のバーコードを含む「Pass」である
2:少なくとも現時点では、NFCには未対応である
3:券面に変更が出た場合、それをPUSHで通知できて、かつ、券面情報も書き換えられる
4:位置情報と連動して、ポップアップでアラートを出せる
5:USでは、有力企業が既に利用を考えている(UNITED<航空会社>、StarBucks<スタバ>、FANDANGO<映画チケット>、MLB<メジャーリーグ>、Amtrak<鉄道会社>、etc...)
⇒「1」「2」については、2年以上前にAppleは、
NFCを使った入場管理システムについて特許申請を行なっていたにもかかわらず、今回、バーコードチケットを採用したという点に注目です。
Googleが、NFCで失敗しているのを横目で見ながら、「枯れた技術」のバーコードで勝負するあたり、マーケティングセンスを感じます。
⇒「3」について。これまで、チケットを買ってしまった後に、そのイベントの内容が変更になった場合。その情報をキャッチするのは難しい、というのが紙チケットの「常識」でした。でも Passbookなら、自動的に変更情報が通知されてきて、かつ、変更内容がチケット券面に反映される。という世界に突入です。
これ、す・ご・い・こ・と・で・す。
技術的にすごいというより、サービスとしての完成度が非常に高いと感じます。センスがいいです。Androidでも確実に同じサービスやる人、でてきます。
⇒「4」について。これまで、紙のチケットは「入場券」でしかなかったけれど。Passbookの登場により、チケットは「主催者(サービス提供者)が、参加者をアテンドするためのツール」である。という意味に変わっていくんじゃないかと思えます。
⇒「5」について。「これ、iPhoneだけの話でしょ!?」って冷めたこと言う人がいると思うけど。それは、Appleのプレゼンスを見くびってるんじゃないかと思います。
「App Storeは(・・・中略・・・)アカウント数が4億を超えました。これらはクレジットカードが登録されていてワンクリック購入が可能なアカウントです」という背景を理解すべきです。上記「マイナビニュース」によれば「米Amazon.comのアクティブアカウント数は1億5200万+」「PayPalは1億1000万」だそうで、Appleの巨大っぷりがよくわかります。
「でもそれって、USの話でしょ。ここは日本だお☆」って言われちゃうかもなあ。。。 なんというか、それはもう、どう思うかは、個人の自由ですから。。 僕も初代iPhoneが発売された当時、「かっこいいなあ」と思いつつ「でも、iモードの完成度はハンパないぜよ!負けないぜぃ!!」と思ってたから。 何も言えません。 Who knows? God knows.
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このブログを見て、もしPassbookについて興味をそそられたなら、Apple Developer Center にてログインして、さらなる情報をGETするとよいかと。※Apple Developer Center にログインするには、
有料(年間参加費 ¥8,400)登録する必要があります。まだ登録がお済みでない方は、この機会に登録するべし。
なんか、NDA気にせずに興味ある人たちでおしゃべり会したいなあ。。。Apple Developer Program 登録者の方限定で、8月頭くらいに集まりませんか?どうでしょうか?
もし興味ある方いらっしゃいましたら、ぜひぜひFacebook でメッセージください。
<追記:2012/07/26>
AppleのNFC関連特許が承認された。というニュースがありました。
⇒
http://www.appleinsider.com/articles/12/07/10/apple_wins_passbook_like_nfc_driven_itravel_patent.html
⇒
http://www.freepatentsonline.com/8215546.html
・・・気持ち盛り上がってきますね。
退会というと・・・?